The Eye Mouse ダウンロード
動画 6分49秒 音が出ます
The Eye Mouse について
上の動画でご紹介した、 The Eye Mouse について簡単に説明します。
The Eye Mouse は、アメリカで作られ公開されたThe EyeWriter を元にして作った目の動きでマウスを操作するプログラムです。特に重い障害をお持ちの方の生活を改善する目的を持って開発を進めています。現段階では、未完成の試作品です。
よってこのプログラムをつかい患者さんが満足行く結果を得ることはほとんど不可能と考えられます。 それどころか、不本意な結果により失望したり、取り組みの努力により疲労、消耗といった好ましくない結果に至ることは容易に予測できます。 どのような状況でも、未完成、不確実な見込みのない取り組みはやるべきではありません。
以上より、映画やドラマのような奇跡的結末を期待し、無益な取り組みに関与しないことを強くおすすめします。 またこのプログラムが違法な活動に利用されることも懸念するところです。このプログラムを公開する目的は、多くの人々の参加によって改善や改良がより進むように、またこの活動を通じ福祉機器と科学技術に関する社会の理解が進むように、また患者さんを支援する人材のこのような技能育成と向上をはかるためなどです。患者さんの幸福のためにはまずこれらの目標が先に達成される必要があると考えます。
The Eye Mouse はオープンソースです。copy free です。誰でも無料で自由にコピーし、改良し、改善し、再配布できます。多くの皆さんにこのプログラムを見ていただき、成長させて頂きたいと考えます。
The Eye Mouse ダウンロード
上の動画でご紹介した The Eye Mouse の2014年10月24日現在の最新のver.2g6を下記のリンクよりダウンロードできます。
eyewriter-1.0-test8_noLED_tmp_match_debug18_2g6_tmp_closed.zip 33.7MB
ファイルはzip形式で圧縮してあります。
解凍後現れる、フォルダ中の、bin\eyewriter.exeで起動できます。 予めWebカメラを準備しておけば、上記の動画と同様のことができるようにつくってあります。The Eye Mouse の動作条件
確認した限りでは、WindowsXP Windows7(32bit、64bit)、Windows8.1(64bit)で動作しました。
CPUの目安として、Core i5 でほぼ問題なし、Core2Duo ではやや滑らかさに欠け、Pentium4 ではやや苦しいといったところです。グラフィックボードの能力がある程度以上必要なようです。
さらに、頭部の揺れを防ぐヘッドサポートやカメラの支持台も必要と思います。
USB接続のWebカメラを使用します。当方で動作を確認したカメラは、
logicool, HD Webcam, c270
Elecom UCAM-DLj200H
のみでこのほかは確認していません。ただ多くのカメラが使用可能と推測されます。The Eye Mouse のキー操作
基本的なキー操作は以下のとおりです。
Enter:モードの変更(MODE_TRACKING <-> MODE_CALIBRATING)
←:マウスカーソル ( 緑丸 ) を左にマニュアルで移動させる。(x target を -10)
→:マウスカーソル ( 緑丸 ) を右にマニュアルで移動させる。(x target を +10)
↑:マウスカーソル ( 緑丸 ) を上にマニュアルで移動させる。(y target を -10)
↓:マウスカーソル ( 緑丸 ) を下にマニュアルで移動させる。(y target を +10)
f:フルスクリーンに切り替え(機種によって不正終了することがあります)
s:( キャリブレーション後に ) 緑丸にマウスカーソルを合わせる/離れる。(押すたび切り替え )
0:左から二つ目、上から二つ目の画像を閉眼テンプレート (template_closed.png) に設定する。
p:左から二つ目、上から二つ目の画像を左から一つ目、上から二つ目の画像にコピーする。 (( 開眼 ) テンプレート画像 (template.png) に設定する。)
k:template01.png の画像 (黒丸) を用いて、テンプレートマッチングを行い、 この画像に近いもの ( 例えば、黒目 ) を新たな開眼テンプレートに設定する。
l:MODE_TRACKING のとき、キャリブレーションを行う。
あとは、EyeWriterの操作と同じです。http://www.eyewriter.org/をご参照ください。
2014/10/24 公開研究企画課リハ工学科にもどる