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アイホンのワイヤレスホームコール生産中止と後継機について

卓上ワイヤレスセットの図

0 はじめに

重度な麻痺をもつ方の自宅での生活を計画する際に是非検討していただきたい福祉機器のひとつがコールです。病院や施設でナースコールをお使いになっている方は自宅でご家族を呼ぶための道具が必要になります。この道具は患者さんの役に立つのはもちろんですが、介護する人にとっても役に立ちます。 何かあったらよんでくれるから、その間ほかのことに気をとられていてもいい。その間少し離れていてもいい。これがないと十分息をぬくこともできません。気持ちの疲れはじわじわたまりますので、最初からこのような用意はしておくといいでしょう。

1 アイホン販売中止

これまで家庭用のコールとして、アイホン社のワイヤレスホームコール受信機と外部スイッチ入力端子付き送信機の組み合わせがベストと考え、多くの患者さんとご家族に紹介してきました。ホームセンターで販売している商品よりもいくらか割高ですが作りがよく、また特殊なスイッチを使う場合には外部スイッチ入力端子がないと利用できないこともあります。

平成28年春に退院患者さんの準備を進める中で、業者から生産中止の連絡が入りました。アイホン社はワイヤレスホームコールのほかこれまでの取り扱ってきた各種のコールや環境制御装置など福祉機器分野から大きく撤退することになりました。大変残念なことでが急いで代わりの道具を探すことになりました。

2 パナソニックワイヤレスコール

類似の商品として、パナソニック社のワイヤレスコールがあります。デザインもどことなくアイホンの商品に似ています。送信機も何種類かありその中に外部入力端子をもつ商品(ワイヤレス接点入力送信機、ECE 5301)がありました。ここに3.5ミリのメスコネクタをつければ目的が達成できます。必要な部品を調達し作業を自分でできない場合には、徳器技研工業(株)が上記のパナソニックの商品に、3.5ミリメスコネクタをとりつけ、卓上型ワイヤレスセットとして取り扱っています。いくらか割高になりますが自分で電気工作できない方にはこの方がお勧めできます。

3 おわりに

アイホンのワイヤレスホームコールは大変丈夫な製品で滅多にこわれることはありませんがいつかはこわれて買い換えることになります。今回幸運にも後継機探しがうまくいきましたので、それをお知らせするためにこの文章を書きました。今回の教訓として人気の商品でも生産中止がありうることを忘れないでおきたいと思います。

関係連絡先
徳器技研工業(株) http://tokso.net/index.htm
卓上ワイヤレスセット http://tokso.net/callalarm3.htm


2018/3/19 UTF-8 に変更
2016/08/31 公開

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