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脳波スイッチ マクトス

脳波スイッチマクトスは,株式会社テクノスジャパンの製品です.従来のスイッチの操作が全くできない方向けに開発された商品です.

商品や使っている人のことも上記サイトでごらんになれます.その他,「マクトス」で検索しても関連する情報が入手できます.

筋電や脳波の計測で苦労した経験から,はじめは半信半疑でした.折良くパシフィックサプライ様のご厚意により2001年初頭に,MCTOS Model DX を一週間,お借りして試用させていただくことができました.


 試用は,当院のスタッフ他数名で,訓練ソフト,マクトスモニタとコントローラ(本体)をディテクタ(額につける検出部)で操作することで行いました.

マクトスの取り扱い自体は極めてシンプルです.コントローラの域値設定もそれほど難しくはありません.しかし,脳波(ベータ波)の出し方については,取説でも「頭に力をこめる」とか「力む」とか「怒る」といった記述のみで,確かにつかみ所がありません.

そこで,使用者には,取扱説明書の該当する部分のみを読み,後は自由にマクトスモニタを動作させたパソコンモニタを眺めながら,トライしてもらいました.


その結果,大まかに分類すると,3つのグループに分かれました.

短時間で使えるようになった人たち
最短では,数分間で自由にモニタ上のグラフ(横軸は周波数)を上下させた人がいました.この人はさらに,30分程度で,グラフを3分割した左中右を自由に出せるようになりました.
また,別の人も数分で,使えるようになりました.
これらの人たちに,コツを尋ねたところ,
「言葉では表現できない」
「頭の中で,『うごいてね』と念じると動く.」
と全く参考にはなりませんでした.

3時間くらいで使えるようになったような人
いまいち安定感がありません.次の日にできなくなったり.ふとできるようになったりしました.

あきらめた人たち
半数以上の人たちは,ごく短時間であきらめました.これらの人たちが,練習を続ければどうなるかはわかりません.


まとめ
これほどつかみ所のない,練習の難しいスイッチは初めてです.
できる人は,あっさりと使いこなすようになりますが,できない人は苦労します.
アドバイスしようにも言葉では難しいし,手本をみても参考になりません.
しかし脳波スイッチが必要な人は,かなりの重度の方ですから,何とかして,楽に使いこなせるようになれないものかと思います.

このような商品ですから,いきなり購入するのではなく,情報収集ならびに試用が必須と思われます.

マクトスはまばたきや,歯をかみしめても動作します.これは関連する筋電によって作動しているものと思われますが,これまでのまばたきスイッチに較べて使用が楽ではあります.


試用にご協力いただきました皆様と,便宜を図っていただきました,パシフィックサプライ株式会社様には厚くお礼申し上げます.


2018/3/19 UTF-8 に変更
03/05/15 公開

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