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障害をもつこどもたちのためのおもちゃ 29

Chrome Music Lab のご紹介

Chrome Music Lab 画面

いいことを思いついたのに、もうやっている人がいた というありがちなお話です

0 はじめに

不自由があってうまくいかないこどもたちのために、タブレットで利用できる音とアニメで楽しめるアプリを作ろうといろいろやってきました。ここまで試作品もいくつか作ってみましたがいかがだったでしょう。

この間にアニメーションを何通りかの作り方で試してみました。続いて音を作ったり、変化させたりする方法も試してみました。これまでのところ、アプリを作るには、JavaScriptを使い、画像を操作し、WebAudioAPIをうごかして音をつくり、これらをくみあわせていろいろとやれば、なんとかできることがわかってきました。

1 再発見

ところがある日、ビブラートのつくり方をあるサイト(参考URLその1)で調べていたところ、そこで『Chrome Music Lab』(参考URLその2)が紹介されていました。 なんだろこれ?早速訪問してみると、そこには私が計画していたものがもうありました。

こんなことはこれまでも何回かありました。さきにもうやっている人たちはよくいるのです。世の中は広くていろいろな人がいて、いろいろなことに取り組んでいるのはわかるのですが、その人たちを見つけて出会うのはなかなか簡単ではありません。

広く知られる例はほんの一部で、多くの場合は自分でこつこつと進んでいくと、先に歩んだ人たちの足跡が見つかることがあります。今回もそんな感じでした。

このサイトは約8年前にWebAudioAPIの音楽教育への応用を目的に作られたようです。Googleのロゴがサイトの下段に入っているところを見ると、関係のある人達なのかも知れません。

このサイトのあまり長くない説明も英語表記ですが、日本の教育関係の方が日本語で詳しく解説しているサイト(参考URLその3)も見つかりましたのでそちらも参考になると思います。この方のみるところ、『Chrome Music Lab』は小学校児童くらいを対象にしているそうです。音の面でもデザインの面でもなかなか興味深いサイトです。作品と呼ぶにふさわしい出来です。みなさんも一度ご覧になってください。

2 おわりに

またGithub(参考URLその4)にはこの人たちがつくった作品のプログラムが公開され、自由に利用できるようになっています。プログラムを勉強するには上級者の作品は大変よい教材になります。先を越されて少しがっかりですが、(まあいつものことですが)、ここまでの勉強のお陰で、この人たちのプログラムを読み解くことができるようになりました。 このように考えると、今回は大変参考になるプログラムを見つけることができたのは私にとってもおおきな収穫です。

まずは、『Chrome Music Lab』を勉強して吸収するところから取り掛かることにします。そしてまた近いうちにおもちゃ作りを再開したいと思います。

参考URL


2023/06/30 公開

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